〖連載シリーズvol.1補講〗Claude Codeのスラッシュコマンドを実務で使い分ける
こんにちは。AI寺子屋 CraftLabの上田です。
第1回では、Claude Codeのスラッシュコマンドについて紹介しました。
ただ、実際に使い始めると、次の壁が出てきます。
コマンド一覧は見られる。
でも、どの場面でどれを使うのか分からない。
自分も最初はここで迷いました。
/ を押すと便利なメニューが出る。
でも、便利なものが多いほど、逆に手が止まるんですよね。
そこで今回は、第1回の補講として、初心者がまず覚えるべきスラッシュコマンドを実務の流れに沿って整理します。
まず覚えるのは全部ではなく、流れです
Claude Codeのコマンドは、機能ごとに覚えようとすると少し大変です。
でも、作業の流れで見るとかなり楽になります。
最初に見る。
作戦を立てる。
作業する。
確認する。
長くなったら整理する。
次回に引き継ぐ。
この流れだけ押さえれば、最初の使い方としては十分です。
Claude Codeは、公式ドキュメント上でも、コマンドをセッション内でモデル変更、権限管理、文脈整理、ワークフロー実行などに使うものとして整理しています。
つまり、スラッシュコマンドは裏技ではありません。
Claude Codeを安全に動かすための操作盤です。
有料部分: 初心者がまず覚える10個
1. /help
迷ったら最初に見る場所です。
使い方:
/help
使う場面:
どんなコマンドがあるか見たい
今日使える機能を確認したい
何を入力すればいいか分からない
2. /init
プロジェクトの最初に使います。
Claude Codeにプロジェクトの説明書を作らせる入口です。
使い方:
/init
使う場面:
新しいリポジトリでClaude Codeを使い始める
既存プロジェクトに作業ルールを残したい
CLAUDE.mdをまだ作っていない
3. /memory
Claude Codeに覚えてほしい作業ルールを整理するために使います。
使い方:
/memory
使う場面:
毎回同じ説明をしている
作業ルールをファイルに残したい
プロジェクトの前提を安定させたい
4. /plan
大きめの作業では、いきなり作らせず、先に計画させます。
使い方:
/plan ClaudeCodeとCodexを連携させたい
使う場面:
影響範囲が広い
失敗すると戻すのが大変
先に作戦を見たい
5. /permissions
Claude Codeがどこまで操作してよいか確認します。
使い方:
/permissions
使う場面:
ファイル編集やコマンド実行の許可を見直す
危険な操作を避けたい
初めて触るプロジェクトで安全側に倒したい
6. /context
今の会話や読み込んだ情報がどれくらい重くなっているか確認します。
使い方:
/context
使う場面:
会話が長くなってきた
Claude Codeの返答がぼんやりしてきた
どの情報が文脈を使っているか見たい
7. /compact
長い会話を要約して、作業を続けやすくします。
使い方:
/compact ここまでの実装方針と未完了タスクを残して
使う場面:
会話が長い
次の作業へ進みたい
重要な文脈だけ残したい
8. /diff
何が変わったか確認します。
使い方:
/diff
使う場面:
Claude Codeがファイルを編集した後
自分の変更とAIの変更を確認したい
コミット前に差分を見たい
9. /review
変更内容をレビューしてもらいます。
使い方:
/review
使う場面:
バグがないか見たい
セキュリティや設計の違和感を確認したい
自分では気づけないリスクを探したい
10. /resume
以前の会話に戻ります。
使い方:
/resume
使う場面:
前回の続きをしたい
途中で閉じた作業へ戻りたい
同じ説明をもう一度したくない
実務の流れで使うならこの順番
/init
/memory
/plan
作業を依頼
/diff
/review
/compact
/resume
最初から全部覚えなくて大丈夫です。
自分はまず、この8個だけで十分だと思っています。
コピペ用テンプレ
まず /plan で進め方を整理してください。
目的:
この作業で達成したいことは〇〇です。
前提:
- 既存の実装方針はなるべく維持
- 影響範囲が広い変更は事前に説明
- ファイル削除や破壊的操作はしない
出してほしいもの:
- 変更方針
- 触るファイル
- リスク
- 確認方法
失敗例
失敗1: いきなり作らせる
これ直して
これだと、Claude Codeは何を優先すればいいか迷います。
改善
まず原因候補を3つに分けて調査し、修正前に方針を出してください。
失敗2: 途中確認をしない
AIがどれだけ優秀でも、長い作業ではズレます。
作業後は必ず /diff と /review を挟むのがおすすめです。
自分のナレッジに残すなら
自分のObsidianでは、Claude Codeの知識を大きくコマンド、設定、運用、トラブルシュートに分けています。
スラッシュコマンドは、覚えるための一覧ではなく、作業の入口です。
読者が真似するなら、まず次のような1枚を作るのがおすすめです。
コマンド名だけを覚えるより、どのタイミングで使うかをセットで残す方が続きます。
今日の宿題
次にClaude Codeを使う時、いきなり依頼せずにこの順番で進めてください。
/plan
作業依頼
/diff
/review
これだけで、作業の安心感がかなり変わります。
次回予告
次回は、Claude Codeに毎回同じ説明をしなくて済むようにするための CLAUDE.md 入門です。
スラッシュコマンドが操作盤だとしたら、CLAUDE.mdは引き継ぎ書です。
プロフィール
上田知孝
AI寺子屋 CraftLab 代表。
約20年のカスタマーサポート経験をもとに、AI活用、バイブコーディング、AIエージェント、Dify、Claude Code、Obsidian活用などを発信。
個人向けAI相談、ワークショップ、企業研修、デジタル教材制作を行う。
コンセプトは「教える × 作る × 繋げる」。














